ここで生きる喜びを

笠松キリスト教会 髙松和代

六年ほど前に笠松に住まいを移してから、なかよし村の皆様と身近に交わりを持たせていただいています。  介護施設とは一味違う、自立した高齢者の方々に良き時を提供しておられる、スタッフの方々の愛とご配慮に常日頃から頭が下がる思いでいます。
私にも高齢の母がいますが、自宅での生活を複数の人間で支えています。ヘルパーの方の訪問、訪問看護師さんの健康チェック、そして私の日々の電話と週一回の生活全般の援助などです。母にとってはこの生活はとても幸せなようです。最近思わされていることは、母の明るさや喜びは、自分なりの自立した生活が続けられていることにあるのだろうということです。老いたとはいえ、自分なりに工夫して生きている誇りがあります。限られた中でも自分のことは自分でやっている誇りはとても大切です。また訪問してくださる様々な方との繋がりを通して、自分が大切にされていることを知る喜びも大きいようです。また、そういった方々に母なりに小さな何かをさせてもらえる生きがい、存在の意味を感じられる喜びもあります。
なかよし村の交わりは、そういった自立の誇り、交わりの喜び、そして互いに助け合うことによる、存在の意味を味わえる、貴重な場であると思わされています。背後で支え仕えておられる方々の愛あってのことです。
神さまは私たち人をご自身に似せて、尊い存在として造ってくださいましたし、また人は神さまに似せられて、愛し愛されることを喜びとする存在です。なかよし村での交わりや互いに仕えあうことを通して、神さまからの喜びが日々皆さんに与えられていることを感謝し、さらに神さまからの喜びに満たされることを願ってやみません。