そこはかとなきユーモアの持主~川村江彌先生
芥見教会 古川昭子
初めて川村先生と親しくお交わりを戴いたのは芥見教会が無牧の時ですから30数年前に遡ります。芥見教会の担当牧師として月一回の主日礼拝や、毎月のわが家の家庭集会にも出席して下さり、それは実に楽しい学びと交わりの時でした。しばしば深夜に及ぶこともあり、当時は皆若かったなぁと感慨深い思いです。
先生はよく物事をズバリとおっしゃるのですがそれは、キリストの愛を纏い、本質を衝いた内容だったからでしょうか、その通りと納得もさせられ、同時に皆の笑いも誘うものでした。
2014年秋、芥見教会が近隣に呼び掛けている年長者向けの「55プラスの会」に講師としてお招きしました。
先生はその8年前に最愛の奥様のさち先生を天に送っておられたこともあって、アモス書(4:12)より
「神に会う備えを」と題し、お話下さいました。そして地上での別れの悲しい思い出を具体的に語られながら、イエス・キリストを信ずる事によって罪赦され、死も怖くなくなるという「天国保険」の勧誘をされました。「これは掛け金も要りませんよ」・・・と。
そして「なかよし村」は天国の次に良い所と常々仰っていました。
その後、芥見教会の俳句の会「ぶどうの木」に参加されるようになり、句会は言うに及ばず、出席者へのショート・メッセージも17年5月から一年余担当して下さり、楽しい句会と素晴らしいメッセージを聴く機会に恵まれました。
句会員の居られる池田町を訪ね皆で吟行しながらiPadを手に嬉々として綺麗な花を撮っていらしたお姿が印象的でした。
俳句の指導者で芥見教会員の辻恵美子姉が「百万人の福音」の俳句欄選者でもあり、そこに投句された佳句の合同俳句集『野の花空の鳥』を2020年2月に編まれました。先生の次の句が掲載されています。
人の世を映すがごとき花火かな
川村江弥(2021年7月に召天されました)