「あなたには、わたしの切ない気持ちがわかりますか?」

イエス・キリスト本巣教会  牧師 柴橋敏隆

「あなたには、わたしの切ない気持ちがわかりますか?」車を運転していて突然、迫られました。涙がドッと溢れてきて、心がうちふるえました。「そんなこと、急に言われてもわかりません。」と心の中でつぶやきました。仕事で車を運転している時も、マイカーの時も、なんの前触れもなく突然、「わたしの切ない気持ちをわかってほし~い・・。」という感じで迫ってきます。音声は伴わず、「思い」が伝わってくるという感じです。その都度、涙が溢れて心が、私の霊がうちふるえます。天のお父様がこんなにも深く私たち人間のことを思っていてくださるのかと、驚きました。「天のお父様のそのお気持ちに、これまで気づかずにごめんなさい。」とお答するしかありませんでした。
そうしたある時、天のお父様にお聞きしました。「イザヤ書43章4節に『わたしの目には、あなたは高価で尊い。』とありますが、お父様の目には私はどれ程高価で尊いのですか?」と。するとヨハネの福音書3章16節が示されました。『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに・・』ハッとしました。  あっ、お父様にとって私は御子イエス様と同じ程、高価で尊い存在なんだと。びっくりしました。そういうことをそれまで考えたことがなかったからです。
罪と死と悪魔の奴隷となっている人間を、買い戻すための身の代金として、御子イエス様を差し出された天のお父様の人間に対する驚くべき愛顧の念、それに応答されるイエス様のお心に圧倒されました。(ローマ書8章32節、マルコ書10章45節、第一テモテ2章6節)「人ひとりのいのちは地球よりも重い」と言われますが、実際はそれ以上です。創造主なる神様が人という存在をどのように見ておられるかに注目していただければと願います。天のお父様の目には、幼子も若者も年輩の方も、比類なきひとり子なる神イエス・キリスト様と同じ程、高価で尊い存在なのです。