ダビデは竪琴を
尾崎キリスト教会
音楽療法士 大塚頼明
「ダビデは竪琴を手に取って弾いた。するとサウルは元気を回復して、良くなり、わざわいの霊は彼を離れ去った。」 第一サムエル記1章23節
音楽療法の勉強を始めたときに、講師の方がダビデの話を引用されました。聖書には、「弦を上手に奏でる」というふうに紹介されている人物は他にないように思います。ダビデの竪琴によって、サウル王は落ち着きを取り戻したのですから、まさに音楽療法の歴史に燦然と輝く成果を上げた人と申せましょう。このダビデの竪琴による音楽療法は国の女たちが「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った」と歌うのをサウルが聴いて妬みを抱くまでは効果がありました。両者に信頼関係がないと音楽も効力を発揮出来ないのです。
さて、なかよし村で何回か音楽タイムをご一緒させていただきました。最初に気がついたのは、歌声が美しく、伸びやかなことです。きっとふだん、よく歌っていらっしゃるからだと思います。歌うことは肺活量を維持増進し、口・喉・腹筋などを鍛え、健康によいことをお話ししながら、顔が赤らみました。会場の中で私が一番ふくよかな体型をしていたからです。
反省を込めてこんな川柳を作りました。
健康を説く我よりも皆スリム
我あましウオーキングで近回り
ダビデとサウルの話、そしてなかよし村の皆様との音楽タイムから、音楽は一方通行ではなく音楽を通して両方の心が通い合う神様からの素晴らしい賜物なのだと学びました。そうです。音楽療法というより音楽両方なのです。すてきな出会いをほんとうにありがとうございます。どうぞ、ますますお健やかでお過ごしください。感謝と祈りの内に。