大岩は動かされた    

長良キリスト教会    牧師 増田由夫

 主イエスの十字架から三日後の朝早く、死んで葬られたイエスさまに油を塗りに行こうと墓に急いでいた女たちは、途中で重大な問題に気づきました。「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか。」と(マルコ16章3節)。墓の入口に立てかけられていた石は何トンもある大岩でした。しかし、女たちは引き返しませんでした。なおも前進したのです。何の力がそうさせたのでしょうか。第一に、私たちを救うためにご自身の尊いいのちを十字架の上に差し出された主イエスに対する深い愛の力が女たちにありました。彼女たちは主イエスの十字架の愛に応えようと、高価な油と香料をたずさえて墓に急いだのです。第二に、大岩の大問題を前にしても女たちには「期待」がありました。「大岩を動かしてくれるだれか」を期待したのです。女たちが墓に近づいて見ると、あれほど大きな岩が天使によってすでに転がされていたのです。そして、復活の主イエスさまは、弟子達より先にこの女たちに出会ってくださいました。
私たちはどうでしょうか。岐阜の地にキングス・ガーデンを建て上げるために、私たちの前に立ちはだかる大岩はいくつもあることでしょう。しかし、私たちも主の十字架の犠牲によって救われた者として、主への愛を行動で示し、全能の主の力に期待し、恐れることなくこのビジョンの実現のために前進していきましょう。このために多くの方々が今も祈りと献げ物によって、私たちの背中を押し続けてくださっていることも前進の大きな力となっています。心から感謝致します。