他の人に心が向く幸せ

長良キリスト教会     牧師 増田由夫

 岐阜キングス・ガーデン支える会の月一度の祈り会とベタニヤサロンをいつも楽しみに参加させていただいております。参加されている皆さんがお互いに他の人に心から仕えようとしている思いが、言葉や行いに滲み出ているからです。
 年を重ねて体力や知力が衰えていくのにつれて、私たちは他の人との関係を狭めていき、自分のことに思いを集中しやすくなります。 
しかし、NPO法人岐阜キングス・ガーデンに集う人々は、ご高齢にもかかわらず、喜んで他の人に仕えておられ、主を賛美しています。代表の三谷六郎兄が、「主に仕えるように、ご高齢の方々に仕えるのがキングス・ガーデンで働く方々のモットーです」と言われたことが思い出されます。
 年を重ねてなお、主と他の人々に奉仕する機会があることは大きな喜びであり、生き甲斐でもあると思います。筑波キングス・ガーデンに入所されたある方の動機を三谷兄からお聞きしたことがありますが、その方は、「主に奉仕するために入所します。」と言われ、その木工技術の賜物を十二分に発揮されて、充実した日々を送っておられたとのことでした。「受けるよりは、与えるほうが幸いです。」と聖書は教えています。
 岐阜キングス・ガーデン祈り会で励まされるもう一つのことがあります。岐阜から遠く離れた地に住む多くの方々が、岐阜の地にキングス・ガーデンの施設が与えられますようにと、いつも祈っていてくださり、
尊い献金を忠実に送ってくださっているという報告を聞くからです。ほんとうに頭が下がる思いです。
 「自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」(ピリピ人への手紙2章4~5節)。
他の人が心を向けて私たちを支えてくださっているように、私たちも他の人の必要のためにキングス・ガーデンの施設が与えられますようにと、さらに祈り、仕え合い、献げていきたいと思います。