岐阜キングス・ガーデン 理事長 素描
2025年 10月 神無月
竹内 伸秀
スポーツ、読書、食べ物と秋を堪能する「季節」が訪れました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 この地球上では、戦争や紛争がいつもどこかで繰り返されています。また、温暖化や気流の変化、海流の温度上昇など日常生活で私たち人間生活が心して地球を大切に見直して、暮らしていかなければならないと思われることが多々あるかと思われます。試練はその人なりにそれなりにあります。神はいつもそうした試練と共にいてくださって勇気を与えてくださっています。どなたも誰とも比較のできないかけがえのない尊い存在であると思います。
聖書の御言葉に「あなた方のあった試練はみな人の知らないようなものではありません。」(第1コリント 10:3)今回は、生き生きと生きるために「生死」について、小生の拙い駄弁ですが少し述べさせていただきます。
つい2か月ほど前に親しくしていた友人がすい臓がんを患って78歳で亡くなりました。病気が発見されて10か月でした。病気のなかであっても「クオリティ・オブ・ライフ」質の高い生活を目指して模索しつつ頑張りました。彼は、病名を告げられてから「病がチャンス」と言っていました。そして、天国へ凱旋しました。残された奥さまやご家族の皆様のことを思うと言葉もありません。 彼とは、職場で知り合いお付き合いをして以来50年になります。転勤の多い職場でした。私が5年先輩でしたので、私が転任となり、彼がその後任として何度も勤めてくださいました。職場では「福祉研究会」を仲間で立ち上げてそのリーダー的存在でもありました。退職後も第2次就職で同じ関係が続きました。
彼は、現職中特に大きな病もしたこともなく仕事中心の生活のようでした。世界保健機構で、「健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にもすべて満たされた状態にあることをいう。」と定義していますが、彼が病を宣告されて健康から見る健康と病の側面から見る健康観は大きく違っていました。生きるということそのものが健康である。そこには、健康であるためのいろいろな生きるすべが健康と向き合うことでした。
人間の考えることは拙いもので完全な正解は疑問です。いろいろ試行錯誤しつつ最終的には神が導かれると思います。神は何時も共にいてくださり、最善を備えてくださることを約束してくださっていることを信じてまいりたいものです。
世の中、いろいろな考え、立場の人がいて良いのではないでしょうか。考えが違う、分断されていることに話し合いを重ねて解決の道は必ずあると信じます。 彼の死をこの者に生ある間、心に留めて暮らしてまいりたいものです。主に在りて