岐阜キングス・ガーデン 理事長 素描
2025年 8月 葉月
竹内 伸秀
瞬間まで
夏のイベントがいろいろなところで行われる季節となりました。日本の夏を思いますとお盆の風習や終戦記念日がやってまいります。生命をめぐることに関することが取りざたされることも多く、移動の多い日々が訪れる機会があるかと思います。
過日の新聞に「日本人の平均寿命」が載っていました。女性87.13歳・男性81.09歳で女性は40年連続世界一位、男性は六位とのことです。もちろん長生きが無条件で良いと言えないのですが、おひとりお一人比較のできない試練を味わい、人生を神とともに陶冶していることと思います。国によっては未だこうした統計すら確立しておらず、いろいろな災害などで不安定な国があることを理解してまいりたいものです。
「心疾患や新型コロナウイルス感染症による死亡率が減少する一方、老衰や肺炎が増加した。」と厚生省の担当者が述べておられました。老衰は理想の姿かと思います。
話題が変わりますが、つい最近身近な友人がガンで亡くなられました。彼は77歳で小生と職場の仲間として50数年を共にしてまいりました。身内の方の心情からすれば、残念でしかないと思います。いろいろな思いがあるかと存じますが、どうか残された身内や周りの友人の中で、思い出として生かされてまいりたいものです。 今の社会、生かされている人間の生命が安易に取り扱われていることが目立ちます。ひとり一人「やりたいこと」も大切ですが、「やるべきこと」は何か・・そうした意識があれば、何をしても満足できる空間が広がるのではないでしょうか。新しい経験や試みの中に感覚が芽生えてくることも有るように思われます。いくつになっても希望や愛に接近できる生き方を求めていきたいものです。